2013年5月5日日曜日
トロッコ廃線に導かれて西沢渓谷を行く
夏のハイキングは、山選びに気を遣います。
低山は暑すぎて地獄。冬と比べて空気が澄んでいないから、眺望も期待できず。かといって夏にしか登れないような高い山を選ぶ勇気もない…
そんな方(自分含む)にオススメなのが、沢系のハイキング。2012年の夏に訪れたのは、山梨県にある「西沢渓谷」です。
エリア的には奥秩父に位置。山梨側からのアクセスが便利で、車で国道140号を延々登っていきます。金峰山や甲武信ヶ岳への登山口にもなっているようで、西沢渓谷行きの軽登山者と、ドデカリュックの本格登山者が入り乱れていました。
道の駅に車を停めさせてもらい、いざスタート。すぐに沢沿いの道に。
前日は雨。当日もいまにも降り出しそうな曇りでしたが、しっとりしているおかげで、緑の濃さが際立っています。これを楽しめるのは、「眺望を求めない」ハイキングならでは。
前半のハイライト「七ツ釜五段ノ滝」。色がキレイ。
そして後半は、トロッコの廃線をたどります。
昭和43年まで、木材や鉱石、生活物資の運搬等に使われていたらしいトロッコ道。その軌道跡が、地面の上に見え隠れしながら下山へと導いてくれます。
途中、「ここは『いっちゃん』と呼ばれる作業者が転落したことから、『いっちゃんころばし』と呼ばれています」なんて物騒なネーミングのポイントも。(「◎◎ころばし」は、いっちゃんの他にも数名ありました)
キャッチーな名前をつけて、「それだけあぶないポイントなんだよ」ということを訴えたんだろうけど、なんとものどかなネーミング…いっちゃん、果たして助かったんだろうか。気になります。
途中には、当時のトロッコも展示されていました。
ハンドルか、ブレーキのようなものも一応ついていますが、これだけで、何十本もの丸太を乗せた重いトロッコを、本当に制御できたんだろうか。いずれにしても、相当の重労働&熟練の技術が必要とされたことが想像されます。
読んでいると、運搬夫の息づかいや、トロッコのブレーキ音などが聞こえてきそう。
登りは沢登り、下りはトロッコの歴史に想いを馳せることのできる西沢渓谷。派手さはありませんが、夏に山選びに迷っている友達がいたら、ぜひオススメしたいスポットです。
水がおいしいからか、こんにゃくも名産のようです。
全国こんにゃく百珍・・・!!と期待に胸を高鳴らせるも、スケベな形をしたこんにゃくなどはなく、さしみこんにゃくなどを愚直に販売されていました。
【2012年7月訪問】
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿