川堤に並び咲く、1200本のソメイヨシノ
地元(宮城県大河原町)の「一目千本桜」を見に帰省。
町内を流れる白石川に沿って、1200本超のソメイヨシノが咲き誇ります。この桜は、町出身の実業家・高山開治郎氏の寄贈によるものだそう。
地元にいる頃は毎年、当たり前のような存在だった桜も、離れてみると、無性に見たくなり、周りに自慢もしたくなります。
当時は観光資源として考えたことなんてなかったけれど、最近は吉永小百合のJRのポスターで使われていたり、旅行会社のツアーに組み込まれていたりなど知名度も上がっている様子。
特に今年は、JRで「仙台・宮城ディスティネーションキャンペーン 」なる企画が行われており、首都圏からの観光客も多かったのかな?満開となった週末は、私が地元にいた頃には信じられないほどの数の観光客が、大河原駅で下車していました。
この時期だけ行われている川下りの舟上から堤を望む。
山の上に白い塔のように見えるのは、隣町にある船岡城址の観音様。「船岡と大河原は仲が悪いから、こちら(大河原側)にお尻を向けている」というのは、地元の人なら一度は聞いたことのある「地元あるある」。
JRの粋な計らい、桜の期間は徐行運転
さて、電車的な観点のトピックスは、この時期、「東北本線の大河原〜船岡間が徐行運転になる」ということ。線路と白石川が並行しており、車窓からその眺めをじっくり堪能できるというわけです。
そこで4月14日の朝、私、夫、母の3人で大河原駅から電車に乗り込みました。父がひとり車で船岡駅へ向かい、そこでピックアップしてもらうことに。
車両最前部は電車好きな子どもたちに譲り(恥?を捨てきれない私)、ドア部分の窓から車窓を楽しむ体勢を整えるも・・・あれあれ?電車はみるみるうちにスピードアップ。ビューッと音が聞こえるほどに。ついに、一度も徐行することなく、あっと言う間に隣の船岡駅に到着してしまった。
当たり前だし、うすうす「そうだろな」と思ってはいたけど、徐行運転をする電車は、日中の時間帯を中心にあらかじめ決められているよう。日曜といえど、朝の8時台という時間は出勤やお出かけの人も多く、観光客のためにのんびり徐行運転にするわけにはいかないのだろう・・・
自分たちの期待と裏腹に、どんどんスピードアップしていく電車に爆笑でした。
(降り立った船岡駅ホームより)
父の車にピックアップしてもらい、船岡城址公園へ。頂上へ向かうリフトカーは1時間待ちだったので、帰りに乗りました。
桜のトンネルをかきわけて進む・・・のが醍醐味だと思われますが、慌てて2両目に乗ってしまったため、あまり「かきわけ感」は味わえず。
蔵王と桜。手前の建物は、萩の月で有名な「菓匠三全」の工場です。
山頂から川と桜堤と東北本線。今度こそ徐行運転中だったようで、じっくりシャッターを切ることができました。
【2013年4月乗車】
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