首都圏から気軽に乗りに行けるSL
「子どもが産まれたら、子どもと一緒に電車に乗れるね」なんて言われるけど、泣いたり、騒いだりせずに、落ち着いて乗れるようになるには何年かかるのか。
そう思うと、産まれる前に乗っておかねば!といてもたってもいられなくなり、急きょ、ニンプでも楽しめそうな電車を探す。
路線の始点まで辛くなくたどり着けて(本来ならいくらでも乗っていられるけど、さすがに妊娠中は何があるか不安ですから)、予約なしでも気軽に楽しめる・・・というわけで割り出されたのが、「真岡(もおか)鐵道 」です。
茨城の下館駅と栃木県の茂木駅をつなぐ41.9km。電車での行き方もいろいろと調べたけど、結局、下館駅まではクルマを使ってしまいました。無理はしないのが、ニンプのたしなみです。
この真岡鐵道、土日にはSLが走るのです。何週間も前から予約した大井川鐵道 や、希望日のチケットを取りそびれていまだ乗れていないわたらせ渓谷鉄道 (こちらはトロッコだけど)とは違い、予約なしで気軽に楽しめるのが良い。
実際、下館駅の改札前は静まり返っていました。
当日はあいにくの雨模様だったので、雨音も物悲しさに拍車をかける。予約なしで乗れるとは聞いてたけど、どれだけ人がいないの?と思いきや・・・
ホームでは、たくさんの人が撮影大会に興じていました。なーんだ。ギリで到着した私たちと違って、みんな待ち構えていたのね。
(私も乗車ギリギリまで撮影大会に参加)
(途中駅で逆サイから)
乗車率はだいたい100%といったところ。ほとんどの人が席を確保。ちょうどよい案配です。
SLというと、前述の路線のように、大自然の中を雄大に走り抜けて行くイメージがあるけど、真岡鐵道はひたすら住宅街の平地を走って行く。煙が近隣住民の迷惑にならないのかしら?なんて思うが、子どもがSLに向かって手を振るほほえましい光景もたびたび見られ、ほのぼの。
車内も、動力が蒸気機関なだけで、普通の電車とさほど変わらず。なんとも、カジュアル感覚で乗れるSLです。どうしてもSL気分を味わいたい場合は、窓を開ければ香ばしい蒸気臭を楽しめます。
真岡駅は、駅舎がSLの形をしています。
桜と菜の花の中をSLが行く
ちょうどこの日は、桜と菜の花がキレイに咲いていて、沿線からこの車両を狙うカメラマンがたくさんいました。せっかくの撮影チャンスの日に雨が降っちゃって、さぞかし残念でしょう。
(手を振ってくれるカメラマンたち。1日1往復しかないから大変だね)
我々は益子で下車。おめあては焼物とおそば。全線塗りつぶしはかなわなかったけど、体調を考慮するとこれくらいがほどよい。しかし一体、終点の茂木には(ツインリンクもてぎ以外に)何があるのか?
益子では、とっくりや醤油皿、すり鉢などをこまごまと購入。窯元が経営する雰囲気のある個人店もたくさんあるのに、何でも揃う「共販センター」で全ての用を済ませてしまう、大衆派な我ら。
帰りは普通電車で。緑の市松模様がかわいらしい電車でした。
【2013年4月乗車】
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